介護士ほどハローワークで転職活動をやってはいけない理由

おはようございます。こむぎです。どうも。

介護福祉士として、15年以上の現場を経験してきた男が、会話が下手でも、管理職(マネジメント)を目指さなくても、業界で生き抜いていくためのライフハックをブログにまとめています。

現在は夜勤専従として、うだうだやってます。

転職しようと思ったら、まず脳裏に浮かぶのが「ハローワーク」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、ハローワークでピックアップした求人はあまりオススメできるものではありません。

なぜなら、いわゆる、ブラック企業に当たる確率が高いからです。

もちろん、全ての求人がブラックとは言いませんが。

割合として、ブラック企業が多いって話。

イメージとしては、大凶ばっか入ってる「おみくじ」みたいな感じです。

なぜハローワークの介護系求人はブラックが多いのか?

そもそも、介護の業界そのものが、ブラックまがいの職場ばかりなので、ハローワーク以前の問題だったりもするんですけどね。

深刻な人手不足によって有効求人倍率は、2014年を境に常に2倍越え

ここ数年は3〜4倍を推移してて、そこを下回ってないです。

2025年には、日本で38万人の介護士が不足すると言われていました。

そういやぁ、その話、結果はどうなったのか?

結論から言えば、「38万人の不足」というかつての推計値には達していません。

最新の厚生労働省のデータ(第9期介護保険事業計画に基づく推計)によれば、2025〜2026年時点での実際の不足数(需給ギャップ)は約25万人に着地する見込みです。

じゃあ「不足数が減ったんだったら事態が好転したんじゃね?」と捉えるのは早計で。

不足数の減少は「労働力の確保に成功したから」ではなく「国が必要とする人数のハードルを下げたから」という構造的なカラクリが浮かび上がって来るだけです。

38万人云々って話は、2015年当時の予測で。

それから処遇改善など様々な施策が打たれましたが、直近の実際の介護職員数は約215万人前後で完全に頭打ちとなっており、直近では微減の兆候すらあります。

つまり・・・

【なんにも改善されていない】と言うことです。

その上で、ハローワークにブラック求人が多い傾向としては

  • ブラック企業は常に求人を募集してる
  • 求人掲載の敷居が低い(無料で掲載できる・審査基準がゆるい)

以上、2つの理由が挙げられます。

ブラックな求人ほど、コンスタントに掲載されているので、視界に入る割合が高くなるってわけです。

しかも、求人の数という観点で見れば、ハローワーク内で介護の求人は全業種の中で1番多いです。

そりゃそうですよね。人手不足なんだから。

2018年と少し古いデータになりますが、厚生労働省の労働市場における雇用仲介の現状についてという資料によると

介護サービスの職業921,406件
商品販売の職業800,378件
一般事務の職業747,320件
ハローワークの職種別掲載求人数ベスト3

求人数で上位3つの職業はこんな感じです。

「求人が多い」っていう意味では、なんかしら、自分に合った情報を探し出せるのかもしれません。

ただ、そのほとんどが地雷求人である可能性が非常に高いので、シンプルに転職の効率が悪くなります。

ある程度リテラシーのある人なら、求職者・採用担当ともに、ハローワークを使う優先度は、かなり低いはずです。

以上の理由から、ハローワークの求人はブラックに遭遇する確率が高いと言えます。

明らかな違法性が無ければ、ハローワークで求人を掲載することができます。

結果として、ブラック求人がはびこってしまう。そんな実態がある。

そして、ブラック求人の最大の特徴は「求人票の内容が嘘だった」と、面接や入社時に気づくパターンが多い点にあります。

介護業界は求人票の内容と現場の内容と違うことが多い

ハローワークの問題点の1つとして「求人票の内容が実際と異なる」ってのがあります。

実際、わけのわからない記載が多いし。

「バカにしてんのか?」って思うような労働条件もあったりして。

変な求人票って、けっこう多いです。

求人票の内容が信用できないって、致命的じゃないの。

「求人票の内容が実際と異なる」ことに関するクレームで、特に多いのが、この3つの業種。

  • 製造業 
  • 卸売業、小売業
  • 医療、福祉

参考資料:令和2年度 ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数

なんか「あぁ…」って感じですよね。

あたりまえのように、我らが介護職も入っております。

ここで疑問が生まれてきます。

なんでハローワークって、ここまで求人掲載の水準が低くなってしまうのだろう?

求人票のチェック体制に限界があるハローワークの裏側

ハローワークの求人数は、毎月トータル300万件くらいで推移しています。

それに対して、ハローワークで働く職員数は全国で1万人。

1万人の職員の内、求人票の受理をおこなう部署が、何人体制でチェックをしているのかはわかりません。

ただ少なくとも、チェックするだけで相当な業務量であることが推測されます。

しかも、国からの圧力によって、職員は求人数を増やすことを是としています。

ハローワーク側も、求人の実績がほしいので、実態の調査を「しない」のか「できない」のか知らんけど、なんか結局、ちゃんとやってないわけで。

結果、労働基準法を無視したような求人が散見されるっていう図式です。

このことから、「求人票の内容が実際と異なる問題」ってのは、起こるべくして起こってると言えますね。

そんな感じで、チェック体制がザルなので、各求人の内部情報なんて知ってるわけがないんですよね。

だからこそ、相談員も知らず知らずのうちに、求職者をブラック企業へ送り込んでしまってる。

なんて状況になっていても、なんら不思議ではない。

そこは転職エージェントとの大きな違いと言えますね。

転職エージェントは、法人側と接点を持っているので

「ここの会社は学歴重視です…」

「ここはトップダウンのワンマン経営なので…」

といった、具体的な内部情報や、採用の傾向を教えてくれます。

介護士がハローワークでの転職活動をオススメしない理由2選

ハローワークの職員は公務員であって転職のプロではない

ハローワークの職員は、あくまで公務員です。

つまり、相談員の方々は公務員であって、転職のプロではないんですよね。

そもそも、民間企業で働いたことがない人が、民間企業の転職を斡旋してる時点で、微妙な話なんですよ。

経営したことない人が、経営のコンサルしてるみたいな話で。

介護の現場で働いたことがない人が、トランスについて教えてるイメージに近しい。

アドバイスするにも、経験で語れない分、偏見だったり、理屈で語ることになります。

ハローワークの相談員に、ネガティブな口コミが後を絶えない原因って、その辺にあるんじゃないでしょうか。

それ以前に「人格の問題なんじゃない?」って思えるような、例えば「高圧的な態度であざ笑われた」「見下された」っていう口コミも大量に出てくるので、そこも残念ポイントです。

ハローワーク求人は採用にお金をかけたくない会社が流れやすい

ハローワークは、無料で求人情報を掲載できます。

なんなら、条件次第で助成金が会社に支給される場合もあります。

これが何を意味するのか?

  • 人材に対する投資意識が低い会社
  • 業績が不調で採用にかけられる予算がない会社

という2パターンの傾向が強くなるということです。

いずれにしろ、採用のコストを安く済ませたい会社が、ハローワークの求人には流れやすい。

ハローワーク=質が悪いという共通認識

無料なので、人手不足の会社は「求人を掲載しておくに越したことはない」です。

できることなら全ての企業が、おしなべてハローワークに求人を出した方がいいとさえ、考えることができます。

コスト0なので、打ち手として、やらないよりは、やったほうがいいですもんね。

じゃあ、なぜまともな企業ほど、それをやらないのか?

一般論としてハローワーク=質が悪い】っていう共通認識があるからです。

求職者側も、採用側も、選択肢としての優先順位が1番低いってことです。

それでもなお、ハローワークに求人を掲載するということは、採用側に

「業績が不調」っていう経済的な背景や

「とりあえず誰でもいいから代えの利く社畜いないかな〜」みたいな、価値観があることは否定できません。

人件費をかけたくない会社ってことは、当然、給料が低くなるケースが想定されます。

もちろんコスト削減が悪いわけではないし、採用にお金をかけることが正義ってわけではないけど、この時点で、ちょっとブラックな気配を察しません?

介護系ビジネスの原価って、ほとんどが人件費ですからね。

その人件費を削ろうと考える法人に入社してしまった場合、不当な扱いを受ける可能性は非常に高いです。

つまり、ハローワークは失業手当をもらいに行くところであって。

転職活動をしにいくところではないってのが今回の結論です。

それでもハローワークの求人もみておきたいなら転職サイトの【カイゴジョブ】

いや、転職はタイミングだ。

どこに「縁」があるかわからない。

できるだけ手広く、求人の情報を視界に入れておきたい。

そういった考えも、きっとあることでしょう。

それはそれでいいと思います。

今回の記事は、あくまで、ハローワークの裏側を「知っておく」ということが主眼です。

その上で、求人探しの一つの手段として以下の転職エージェントについて触れています。

タイトルとURLをコピーしました